アンガーマネジメント静岡教室のコラム

自分の社会性はどのレベルだろう?

昨日の続きになりますが、きょうも好き嫌いの話です。

誰にでも「好きなタイプ」「苦手なタイプ」というのがあると思います。自分の性格がどうかということは意識するのが難しいのに、人の性格については好き嫌いが出てしまいます。

そのような判断をしているのは自分の無意識で、どうしてそのような判断になるのかということは自分でも説明しきれないということです。

脳は自分を守るために働くということが基本ですから、怒りという反射だけでなく、防御の反射というものをいつも無意識でやっています。

嫌いなタイプ、苦手なタイプの人については、そのような人といることによって自分の自我が平静を保てなくなるという恐れがあるんでしょう。その恐れが不快感になって「嫌いだ」とか「苦手だ」と判断しているのかもしれません。

「ごめんなさい、私このタイプは無理!」なんて言葉をしっかり吐き出してそれを主張してしまう人もいますが、逆に考えれば、そのような失礼なことを言ってしまう人というのは、多くの人から好かれるタイプではありません。

むしろ嫌われるタイプの人ほど、人に対して好き嫌いをはっきり言っているんじゃないでしょうか。

私たち人間は、社会性という共通の価値観をもっていて、それは脳の前部前頭葉が司っているんですが、それが十分に発達するのが二十歳過ぎだといわれています。

どれぐらい十分に発達することができるかは人によって違いがあって、遺伝的なものとして十分に発達する人、しない人という差があるのと同時に、後天的な、育った環境や経験によって十分に発達する人としない人という差もあるそうです。

遺伝的な条件も、育った環境や経験という条件も、両方が良い場合には、誰に対しても不快感を与えず、誰からも好かれるパーソナリティーになるわけですが、その一方で、両方が悪い場合というのもあって、最悪の場合には犯罪者になってしまうというケースもあるようです。

前部前頭葉が損傷を受けると、それまで良い人だった人が殺人鬼に変わってしまうということもあるそうですから、ひとりひとりが共存するために必要な社会性を十分にもって生きていくということは、脳の状態がどうかということにかかっているということがいえます。

だからといって、「自分はあまり良い人とはいえないかもしれない。あまり好かれるタイプでもない」と思う人が一生救われないということはないはずです。

自分の客観的評価、つまり周囲の人たちからの率直な評価というものに敏感になって自分を客観視する努力をしたり、自分と違って好かれるタイプの人と自分自身との違いというものを見つける努力をしたりすることなら、誰でもできそうだからです。

そのためには、自分に対する「悪い評価」を聞くことがとても役に立ちます。

普通なら、悪い評価は聞きたくないものの代表かもしれませんが、自分が人から見てどうなのかを知るためにはこれほど貴重な情報もないんじゃないでしょうか。 « 前のコラム:“性格のまま” と “プラスアルファ”
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興津諦ポートレイト
Writer: 興津おきつあきら
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。台北市永漢国際教室専任講師などを経て、1994年大修館書店『月刊言語』に論説『日本語学習者のための新しい日本語文法』を発表。「する/した」「見える/見えた」など、それまで「現在/過去」「未然/已然」「未完了/完了」などと説明されてきた語形変化の意味を、「時制」などの客観基準よりも意識の深い層で主観的に行われる「請け合い/受け止め」という認識行為であることを世界で初めて特定。人が自分の思考や感情も認識の対象としていることが言語にはっきり表れているという新たな事実を明らかにし、以後の研究は思考や感情の自己管理方法へと発展している。アドマック株式会社代表取締役。アンガーマネジメント静岡研究所所長。
【著書】  『夢色葉歌 〜みんなが知りたかったパングラムのすべて〜』(1998年新風舎出版賞受賞)
『日本語入門 〜The Primer of Japanese〜』
『日本語の迷信、日本語の真実 〜本当の意味は主観にあった〜』
『パーミストリー 〜人を生かす意志の話〜』

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