アンガーマネジメント静岡教室のコラム

思考能力という両刃の剣

私たち人類の本質は社会性にあります。一人ひとりの違いは個性であり、個性はもちろんそれぞれであって良いものですが、個性がそれぞれだからといって、社会性というみんなに共通の本質までもがそれぞれだとはいえません。

個性によって異なることというのは、一人ひとりのアイデンティティーのためですから、顔や体格や性格というのは人それぞれで、それが異なることによって、その人が誰であるかということがわかる仕組みになっているようです。

そんな個性の中でも、感性・思考能力・言語能力といったものは、とかく人と人とを比較して優劣をつけるために取り上げられることがあり、それを知能指数(IQ)で表したりしますが、それだけで人格までをも測ることはできません。

知能指数のそうした欠点を補うために、「心の知能指数」と呼ばれるEQが注目されたことがありました。

EQではやはり社会性が重要視されていて、他者との関係をより良いものに高めたり保ったりする能力というものが、私たち人類にはどうしても必要だと考えられています。

ですから、人類が特有のものとして持っている思考能力というものも、社会性や人間関係のために役立てることができているばかりなら良いのですが、現実にはそれとは反対の用途に使われてしまうこともあります。

そのような好ましくない用途のことを、アンガーマネジメントステップアップ講座思考編では「怒り思考」と呼んで、なんとしてもその思考による束縛から自由になろうということで、社会性を最優先とする思考方法を提案しています。

人類だけが持っている思考能力や言語能力というのは、天使にもなれば悪魔にもなるということです。思考能力は両刃の剣なんですね。 « 前のコラム:責めない、非難しない、白黒つけない。
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興津諦ポートレイト
Writer: 興津おきつあきら
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。台北市永漢国際教室専任講師などを経て、1994年大修館書店『月刊言語』に論説『日本語学習者のための新しい日本語文法』を発表。「する/した」「見える/見えた」など、それまで「現在/過去」「未然/已然」「未完了/完了」などと説明されてきた語形変化の意味を、「時制」などの客観基準よりも意識の深い層で主観的に行われる「請け合い/受け止め」という認識行為であることを世界で初めて特定。人が自分の思考や感情も認識の対象としていることが言語にはっきり表れているという新たな事実を明らかにし、以後の研究は思考や感情の自己管理方法へと発展している。アドマック株式会社代表取締役。アンガーマネジメント静岡研究所所長。
【著書】  『夢色葉歌 〜みんなが知りたかったパングラムのすべて〜』(1998年新風舎出版賞受賞)
『日本語入門 〜The Primer of Japanese〜』
『日本語の迷信、日本語の真実 〜本当の意味は主観にあった〜』
『パーミストリー 〜人を生かす意志の話〜』

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