相手を理解するための会話

手相というと「占い」という言葉がすぐに浮かんできます。

現代では確かに、手相は占いの一種であるとされているんですが、19世紀のヨーロッパでは大学でも手相が研究されていたことがあったんだそうで、手のひらに刻まれた線がその人の性格や運命とどう関係しているかということが、かなり高い確率でわかるようになってきたようです。

手相を見るということは、古代のインドや中国でも行われていたそうですが、現代に行われている手相の見方は、そんなヨーロッパから始まったものが主流となっているそうです。

その後手相は科学ではないということになってしまい、手のひらの線の意味するものが科学的に研究されるということはなくなってしまったようですが、だから手相は意味のないものだともいえないようで、その人の性格やものの考え方の傾向を判断するためには、非常に優れたツールであり続けています。

それが「当たるか当たらないか」という見方をすれば「占い」ということになりますが、それとは別の見方をすることもできます。

というのが、「手相から始まるコミュニケーション」という見方です。

現代では、顔の見えない電話というコミュニケーション方法は当たり前のもののひとつとなり、そこからさらに声の聞こえないコミュニケーションである電子メールやチャットも普通に行われるようになりました。

人対人だったコミュニケーションが、人対コンピューターシステムのようになり、面と向かっての顔と顔、肉声と肉声のコミュニケーションは、数あるコミュニケーション方法のひとつでしかなくなってきたようです。

そのような時代の流れと真逆を行くのが、手相を使ったコミュニケーションです。

手相についての基本的な知識を身につけることが前提となりますが、その知識をもって相手の手のひらを手に取り、相手の性格について、相手の歩んできた人生について、これから歩んで行くかもしれない人生の方向についてなど、そんな普通ではなかなか行われないような話題について、初対面の人とであっても、心の深い部分で会話を交わすことができるようになるというのが手相のすごいところです。

このような手相の優れた点を一言で言うなら、 “相手を理解するための会話ができる” ということ。

当アンガーマネジメント静岡教室では、「アンガーマネジメントステップアップ講座理解編」として、そんな手相の基本を学んでみようという講座を開催しています。

自分のイライラや怒りのコントロールに極めて有効な、相手への理解というものを大きく手助けしてくれる知識を学ぶんです。

ご興味のある方は是非、月に一度開催している「アンガーマネジメントステップアップ講座理解編」を受講してみてください。

Akira Okitsu
1960年6月静岡市生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。語学教育と教員指導の経験から、脳科学・心理学・言語学からなる認知科学の研究を始め、1994年言語学専門誌『言語』(大修館書店)にて、無意識下で「(見え)る/(見え)た」などの語形を決定する認識の根本原理の存在を言語学史上初めて指摘する。認知科学の知見を実用化して、アンガーマネジメント・メンタルトレーニングプログラムの開発、観光振興関連コンテンツの開発を行っている。アドマック株式会社代表。日本認知科学会会員。 【著書・著作】 ■『日本語入門 The Primer of Japanese』(1993年富士国際日本語学院・日本語ブックセンター創学社) ■『新しい日本語文法』(大修館書店『言語』1994年12月号) ■『夢色葉歌 ─ みんなが知りたかったパングラムの全て』(1998年新風舎出版賞受賞) ■『興津諦のワンポイントチャイニーズ』(2011年〜2012年SBS静岡放送ラジオ) ■『パーミストリー ─ 人を生かす意志の話』(2013年アドマック出版) ■『日本語の迷信、日本語の真実 ─ 本当の意味は主観にあった』(2013年アドマック出版) ■『余ハ此處ニ居ル ─ 家康公は久能にあり』(2019年静岡新聞社)

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