科学はすごく進んでいると誰もが感じています。しかし実際は、本来ならもっとずっと進んでいたとも言えるようです。
一例としてよくあげられるのが「フリーエネルギー」で、これは、ニコラ・テスラというエジソンの時代にいたエジソン以上のすごい天才発明家が生み出したとされる技術で、石油石炭、あるいはウランなどの燃料を一切使わず、地球の磁場を利用することによって無限に発電できるというすごい技術です。
YouTubeにその実験をした動画がありますが、銅線と磁石を組み合わせるだけで電球が点灯するんです。
(その動画: https://youtu.be/cY_wLRRrXXc )
こんなすごい技術がどうして使われていないのかということを簡単に説明すると、そんなものを普及させたら石油が売れないし、電気代が取れないからなんですね。それでもいよいよその技術の実用化が始まっているようです。世界各国にフリーエネルギーの発電所を作れば、もう電気は無料で使い放題ということになります。
これは隠されてきた科学の一例ですが、科学でさえあれば、真実でさえあれば、それが必ずや政治権力に歓迎される……とは限らないという話です。
「そんなものを認めたら世界がひっくり返ってしまうじゃないか! 封印せよ!」となるんです。
これは歴史にもいろいろあるようで、時の権力やその後の権力にとって都合の悪い歴史は隠蔽されます。例えば先にあげたフリーエネルギーですが、「フリーエネルギーを実用化していた文明がかつてはあった」という事実もあるんだとか。それが事実だとしたら、発明したとされるニコラ・テスラも、実はどこかからその技術を知ったということになるのかもしれません。
そんなふうに、本当の事実はなかなかわからないものですし、科学が本当はどこまで進歩できていたのかというのもわかりません。
古代のインドでは、この宇宙がどうやって生まれて消えていくかということや、人類の歴史が5千年ごとに何度も変わってきたということを「知っていた」といいますから、優越したい西洋文明にとって、インドの文明というのは厄介な存在だったはずです。インドは、西のパキスタン、東のバングラデシュとともに、イギリスの植民地になっていたことがありますから、その間に潰されたり隠蔽されたりしたすごい知恵や技術がたくさんあったとしても不思議ではありません。
中でも、二十世紀、それも第二次大戦が終わって二十年、三十年と経ってからの西洋の若者には、古代インドの優れた知恵に学ぼうという機運がありました。同時に、日本の禅なども脚光を浴びて、二十一世紀になってからは「マインドフルネス」と名前が変わって、禅やヨガなどで行われてきた瞑想が大流行しています。
脳科学もすごく進んできているんですが、今の科学の限界は、魂の存在についてまったく説明できないということです。
科学がそこまで追いついていないためと見るのが妥当だと思うんですが、科学者の中には「魂なんて存在しない」と結論を出す人も多いようです。
一方で、洋の東西を問わず世界中の宗教が、魂の存在をはっきり肯定しています。
私個人としては、魂を否定する科学者に嫌われても困るので、「魂」とか「霊魂」という言葉そのものはあまり使わずにきたんですが、それに相当する「物質ではないもの」というのが存在することは間違いなく、その存在こそが、脳や肉体を持たされた【本当の自分】、または【高次元の自分】であると考えています。
宇宙を解き明かそうとする物理学の世界でも、ビッグバンの前にはインフレーションという段階があって、その前には「無だった」とする説が有力です。「無」だった段階には時間も空間も物質も存在しなかったのですが、じゃあ本当に何も存在しなかったのかというと、それは「量子ゆらぎ」と呼ばれる量子論の状態だったといいます。
量子ゆらぎの状態には、これから生まれてくる宇宙がどのようなものになるかという「情報」は存在していて、情報もまた物質ではないということです。
同じように考えたら、私たちの本当の自分というのは、どのような存在かという情報として、また量子論的な存在として、決して物質そのものではない存在として、この脳や肉体を持たされていると考えれば、その「本当の自分」こそが「魂」だと見ることもできるのです。そしてそれが【意識】です。
本当の自分である意識と、持たされている持ち物(性格や体格)についての図を掲載しておきます。