怒り方というのがあると思います。
怒り方によって、嫌なムードを作ってしまう場合と、良いムードを作り出せる場合とがあります。
その違いを簡単にいえばこんなことです。
【嫌なムードになる怒り】
怒る人が「自分のため」に怒っていると感じられる怒り
【良いムードを作る怒り】
怒る人が「相手のため」に怒っているとはっきりわかる怒り
ここで大事なことは、いくらその怒りが「相手のため」だったとしても、相手にそう感じてもらえなければ「嫌なムード」になってしまうということです。
怒りの発言、怒声というものが受け入れられるかどうかというのは、あくまでもそれを聞かされる側が判断することだからです。
その点をよくわかっていないと、たとえそれが「善意」からくる怒りであったとしても、相手に拒絶されたり、さらに相手の怒りを買ってしまったりします。
じゃあどう怒ればいいの?
一番良いのは、怒りではない、別の表現で伝えることですが、どうしてもここは強く言っておきたいという時には、怒りの言葉の中で相手を喜ばせたり感動させたりします。
怒りですから当然、相手を非難する部分が入ってしまうわけですが、それを一番に伝えようとするのではなく、自分が相手のことをいかに尊敬しているか、いかに愛しているか、相手のおかげでいかにこれまで助かったかといったことを、感情的に伝えることができれば、相手は自分の言うことを理解しようという意識になってくれるでしょう。
それをうまく伝えるには、とにかく、日ごろからの相手への理解が欠かせません。「相手の良いところを誰よりもよく理解している」と自負できるだけの理解です。