先日のことですが、研修を一通り終わっての質疑応答で、【男女の脳の違い】についてご質問をいただきました。
いわゆる「男脳」「女脳」については研究も進んでいて、様々な違いがあることがわかってきていますが、はっきりと数字に表れる違いの代表が犯罪率です。
殺人・傷害・強盗の男女比グラフを法務総合研究所からお借りして見てみますと、男性が圧倒的に多いことがわかります。
男女でどうしてこんなに違いが出るかということを簡単にいえば、女性の方が男性よりも共感を大切にするからということがまずあります。
男性が好む「理屈」「正論」などは、力勝負ができますが、女性が重視する「共感」は、力勝負とはほぼ無縁です。
女性は理屈がどうあれ安心すること(対人関係における感情面での安定)が最優先なんです。
妻が「自分の気持ちをわかってほしい」と思っているのに対して、夫が「だってこれこれこういう事情・決まりがあってそれに従わなければならないのだから反論しようがないだろう」と理屈を押してしまうことがよくあるのも、男女の脳の違いだということになると思います。
解決方法をどう選択するかということで、男は「対決して勝利する」という選択肢を取りがちなのに対して、女は共感に向けた「寄り添いを模索する」ということでもあります。
夫婦間(男女間)のすれ違いを避けるには、夫(男)が妻(女)の感情に寄り添うことが不可欠だということです。
これが封建社会だったら、女のほうが「男を神のごとく絶対的正義と信じて従う」という「服従」が求められたんでしょうけれど、今どきそれで良いと考えている人がいるとしたら、相当まずいと思います。