あおり運転がまたしても問題になっています。
暴力まで振るって逃げた犯人が指名手配されたとニュースにもなっています。
「どうしてそこまで怒りを抑えられない人がいるのか?」
「まともな人間じゃない!」
「早く逮捕して二度と車を運転させないようにしてほしい!」
どれももっともな感想です。
でも、相手が頭に来ているからといって、こっちも頭にきてしまうと暴力事件や殺人事件、あるいは悲惨な事故へと、本来望まなかった方へと事態は悪化するばかりです。
それだけは何としても避けたいものですね。
避ける方法としては、相手より【優位に立つこと】。
【優位】というのは、人間性における優位です。
相手は明らかに、人間性において自分より劣っていると考えることです。
それにまともにやり合おうとすれば、自分の人間性もあやしくなってしまいますから、相手が交通違反をしていようと、違法行為に向かおうと、それは警察にすべてまかせることにして、自分は相手に対して絶対に「痛い目に遭わせよう」「悔しがらせてやろう」などとは考えないことです。
後ろから車間を詰めてあおってくる車につかれたら、【緊急車両だ!】と考えると良いと思います。
どんな事情があるのか、それは聞いてみないとわからないことですが、聞いている暇はないのです。
だから【譲る】。路肩に車を停めるとか、左にウインカーを出したり、ハザードランプを出したりして、【お先にどうぞ】を徹底します。
あとはどうなろうと、自分は安全でいられます。
当教室で行っているアンガーマネジメントの基本原則は【自分が楽になること】です。
自分だけは安全で、楽になるよう、あおりには絶対に乗らないこと。これが唯一で最善の「あおり対応」になります。